全国安全週間は、「人命尊重」の基本理念の下、産業界での自主的な労働災害防止活動を推進し、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ることを目的に7月1日から1週間にわたって展開されるもので、今年で98回目を迎えます。 

令和7年度のスローガンは「多様な仲間と 築く安全 未来の職場」です。中央労働災
害防止協会(中災防)は、厚生労働省とともに主唱者として実施要綱(別紙)に基づき、職場の安全への取り組みをサポートします。

※多様な仲間とは外国人労働者なのかな? 


 令和6年の労働災害による死亡者数※は746人(前年比9人減)で過去最少となりました
が、休業4日以上の労働災害による死傷者数※は135,718人(前年比347人増)と4年連続で増加し、うち30.0%を60歳以上の高齢者が占めています。
※新型コロナウイルス感染症へのり患
によるものを除く。 

 事故の型別でみると死亡災害は「墜落・転落」、「交通事故(道路)」、「はさまれ・巻き込
まれ」の順に多く、
死傷災害では「転倒」、腰痛等の「動作の反動・無理な動作」、「墜落・
転落」の順となりました。

 特に、「転倒」、「動作の反動・無理な動作」は近年の増加に歯止
めがかからず、死傷災害全体の4割を超えました。死傷災害は、第三次産業の占める割合が年々増加し、特に社会福祉施設で著しく増加しています。また、外国人労働者数の増加に伴い、外国人労働者の死傷者数も増加傾向にあります。
 
労働災害を少しでも減らし、労働者一人一人が安全に働くことができる職場環境を築くために、労使一丸となった取り組みが求められます。 20250604.pdf